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○《辞書の友引法》

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○《辞書の友引法》

 

 一たび、辞書を開いて目的の語を調べたなら隣の行か近くにある類似語、近似語、

 

同音意義語をも読み取っておくと字引の効果が見事なほど上がるものです。

 

 例えば、私の愛読書である「広辞苑・第三版」から一つ出してみましょう。

 

「芸亭(うんてい)=奈良末期に出来た日本最古の公開図書館」を知ったところで、

 

「芸(うん)=蔵書、書斎のこと。昔、虫除けのため書物に挿んだ香草の名から転じ

 

たもの」

 

「雲梯=学校の遊戯」〔注:現在65歳になる私の時代にはなかったのですから、呼

 

び名を知らなかったのです〕

 

「雲泥の差=天地ほどの差」〔かつて、何で「雲泥」という語を当てるのか疑問だっ

 

たのですが、天と地よりも卑近な雲と泥に変えることで実感性を持たせたのではない

 

かとの推察がなったのです。

 

 そうすると次には、「月とスッポン」という例え方が奈良の興福寺脇にある猿沢の

 

池に映った月とその水面下に大勢で群れ棲んでいるスッポンとの軽妙な対比で洒落て

 

みたのだろうと古人の粋振りを推察して得心するまでに波及するのでした〕

 

 と、こんな風に近隣の言葉に調べが進むことで知識が広がるのと共に思考や推察し

 

た経験が記憶度合いを大きく増進させるのです。加えて、「芸」に関する『記憶の広

 

場』が形成されますから、それが長期記憶へとつながってもまいりましょう。

 

 【注:「広辞苑」によると、ここにおける「芸」は「藝術」などで使われるの「藝

 

」の新体字である「芸」とは別物だそうです】

 

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