10 Nov 2010
◎ 『国語編・3』
(5)、「説明文」
これは、物事について「…は、…であるから、…なので、…である」という形式に
なっています。ですので、書き手が主張することを正しく把握するコツは、内容をち
ょっと捻って反論を試みてみることです。
①、「…は、…とされているが、…ではないので、…ではない」
②、「…は、…となっているが、…ではない場合には、…ではない事になる」
このように仮定的に異を唱えてみたならば、その差異に心が動く分、書き手の主張
や論点がしっかりと把握できやすくなるものです。
(6)、「古典」
中学一年で取り上げる「古典」は現代語訳がそっくり添えてあります。ですから、
単語や言い回しが現代語との対比がされていませんので言葉の変遷が明確には分かり
ませんが、次の二つの観点から「古典」に接してみると興味がわくはずです。
①、漢字の取り込み時に厳密に行われたであろう読み下し方が、そのまま崩れていな
い場合。例;「あなたこなた(現代は、あちらこちら)」
②、言葉が熟し切れていないで硬い状態である場合。例;「よみむ(現代は、よ
む)」
(7)、「文法」
①、文字による作品の区分けは次にようになっている。
文章;「第一章、第二章」、などのように統一的な文全体をいう。
段落;「一段落」、というように小完結。
文;…「。、!?」、で終わる一区切り。
文節;…「、」と、点で区切リあうか、「、」を入れても意味に影響がでない単
位。
単語;名詞や熟語の一つ一つの言葉。
つまり小さい順から並べると、単語⇒文節⇒文⇒段落⇒文章
または、≪ 文 《 段 『 文 〔 文 「単語」 節 〕 ・ 』 落 》
章 ≫ これの説明;「単語」に助詞がついて「文節」となり、これらで一単位の文
を作る。そして文が幾つか集まると、筋を持ったまとまりのある一段落となる。これ
ら二段落、三段落の積み重ねでもって、一つの一貫したテーマを構成するのが文章で
す。
これで、《中学一年生向け》を終了します。
なお、既に約束をしています『原口式人生力向上法』の開示も待たれているような
ので、「中学二年生向け」以上の学問に関しては、またいずれの日に、とさせていた
だきます。