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☆『小倉百人一首』・その107

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☆『小倉百人一首』・その107

 

 いよいよ最後の100番目です。順徳院(じゅんとくいん)の作品ですね。前回の

 

後鳥羽院とともに企てた鎌倉政府打倒の謀が敗れて佐渡島へと流され、彼の地で崩御

 

なされたお方です。

 

 「ももしき=百磯城=たくさんの石を用いて築いた城」で、「宮廷」に掛かる枕詞

 

です。中国より伝わった表現の仕方ですね、きっと。また、「しのぶ=ノキシノブ

 

(シダ科)」と「忍ぶ」を掛けてますね。

 

 鎌倉幕府ができて武家に政治の実権を握られた後の宮中の悲哀を詠っているのでし

 

た。

 

 ももしきや

 

 古き軒端(のきは)の

 

 しのぶにも

 

 なほあまりある

 

 昔なりける

 

 解説です。

 

 「この宮中の荒れかけた軒先に忍ぶ草が盛んに生えているよ。それで懐かしく昔の

 

ことを偲ぶのだがね、どんなに恋しく偲んだところで偲びきれない昔の良さよ」、そ

 

れはそれこそ栄んだったよ、華やかさ、父帝の悔しさよく分かる。

 

 順番とイメージです。

 

 ”100=末尾、も順当〔順徳をもじって〕 ももしきや…昔なりける”、けれど

 

もさ、嘆いてばっかりいられまい、何とか昔に戻せぬか、今に見ていろ鎌倉め、いつ

 

かは父と燃え立ちて、…と、これはしばらく後のことでした。ね、宮廷に侍る北面の

 

武士、あなた様。

 

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