円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆『小倉百人一首』・その103

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☆『小倉百人一首』・その103

 

 96番目は、入道前太政大臣(にゅうどうさきのだいじょうだいじん)こと藤原公

 

経(ふじわらのきんつね)さんのものです。

 

 このお人、あの道長さんに並び比べられるほどの栄華を誇った人物です。それゆえ

 

にです、権勢高きがゆえにままならぬ衰えへの嘆きも強いのでした。

 

 花さそふ

 

 嵐の庭の

 

 雪ならで

 

 ふりゆくものは

 

 わが身なりけり

 

 解説です。

 

 「桜の花を誘い散らして荒れる嵐かよ。でもな、降るのは吹雪の桜ではないのだ

 

よ。古(ふ)り行くものはこのわが身なのだよ」そうだよ私は歳取った。栄華の盛り

 

も喜べぬ。歳を取ってはな。

 

 順番とイメージです。

 

 ”96=雲、か入道 花さそふ…わが身なりけり”、そんなわが身に降り来る雪

 

よ、花吹雪。杖突く手にさえ花びらヒラリ、しばしとどまり直ぐまた飛んで、地落ち

 

た花よ雪華よ、ひらりヒラヒラ跳ねては落ちて、消え行く間際の線香花火、明日のわ

 

が身を暗示する。…ん!イヤイヤそんなことない吾等はまだまだ、20年、30年と

 

て永らえん。と、今年の春の花爛漫を思い出してるあなたは入道前の公経よ。

 

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