円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆『小倉百人一首』・その96

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☆『小倉百人一首』・その96

 

 89番目は式子内親王(しきしないしんのう)の作品です。このお方、後白河天皇

 

の皇女でした。驕れる平家を追討せんとて父帝の宣旨を携えたがゆえに非業の死を遂

 

げざるを得なかった以仁王(もちひとおう)の妹姫ですね。

 

 「玉の緒=魂をつなぎとめる紐=命」です。高貴な身の上ゆえに秘め忍び、隠し通

 

さなければならない思いが数多あったのでしょう。もちろん恋の思いもしかりです。

 

 玉の緒(を)よ

 

 絶えなば絶えね

 

 ながらえば

 

 忍ぶることの

 

 弱りもぞする

 

 解説です。

 

 「堪えてばかりの私の命なんて、いっそなくなってしまっても良いのですよ。だっ

 

て長生きする分、忍び堪えきる力も弱まっていくんですものね」、そしていずれは自

 

由に振舞える身分に生まれ変わりたいものですって、御簾(みす)の奥座におわしま

 

す、やんごとなき身のお方様もや日々のお悩み絶えないのです。

 

 順番とイメージです。

 

 ”89=薄、情よしかし 玉の緒よ…弱りもぞする”弱るなら、玉の緒をこそ弱れ

 

とて、親王よよよと落涙す。貴人、哀れよむごいよと、脇に侍って共に眼を拭くあな

 

たは女房、御殿人。

 

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