円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆『小倉百人一首』・その90

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☆『小倉百人一首』・その90

 

 83番目は、皇太后宮大夫俊成(こうたいごうぐうのだいぶしゅんぜい)さんのも

 

のです。

 

 これは諸行無常を嘆いて隠遁したい気持ちを歌ったものです。いいですね、このよ

 

うに静寂を慕う姿には幽玄なものさえ感じられます。現代の慌しい世相の中ですか

 

ら、こんな歌にはことさら心が動かされるものです。さすがは歌聖と呼ばれた定家さ

 

んのお父君。例の西行さんが出家したのもこの頃だそうですから、その時代の風潮が

 

全体的にそんなだったのでしょうね。

 

 世の中よ

 

 道こそなけれ

 

 思ひ入る

 

 山の奥にも

 

 鹿ぞ鳴くなる

 

 解説です。

 

 「あーこの世のには隠遁の道もないようだ。心の静寂を求めて山の奥に分け入って

 

はみたけれど、こんなところに住む鹿でさえも悲しそうに鳴いているじゃあないか。

 

どうやら憂き世は離れえぬもののようだ」どこまで訪ね歩けば安穏な思いがするのだ

 

ろうか、ってね。人の世に満ち満ちている憂さというものは、往時も今も変わりませ

 

んね。

 

 順番とイメージです。

 

 ”83=闇、に逡巡〔俊成をもじって〕 世の中よ…”て、山奥の鹿にシカとさ

 

れ、それを叱ったあなたは子鹿のバンビさん。

 

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