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☆『小倉百人一首』・その83

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☆『小倉百人一首』・その83

 

 76番です。法性寺入道前関白太政大臣(ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱく

 

だいじょうだいじん)と呼ばれた藤原忠通さんの作ですね。この方、私には1156

 

年に起った「保元の乱(ほうげんのらん)」の勝者としての記憶が強いです。これが

 

因となって三年後の「平治の乱」が生じ、更にはいわゆる「平家物語」の源平争乱へ

 

と続くのでした。

 

 さて、この歌は「海上遠望」という題で詠まれたものですが、まさに悠然として大

 

らかな歌調がお題にぴったりではないでしょうか。「わたの原」とは「わだ、大海

 

原」のことです。11番目の参議篁さんの歌にでも出てきましたね。朝鮮語のパタと

 

同源のものと我が愛読書の広辞苑に出ています。また「ひさかたの」は雲に掛かる枕

 

詞です。

 

 わたの原

 

 漕ぎ出でて見れば

 

 ひさかたの

 

 雲居にまがふ

 

 沖つ白波

 

 解説です。

 

 「大海原にさ、舟で漕ぎ出てみれば遥かな向こうに雲ではないか思えるような白波

 

が立っているんだ、本当に海は大らかで気持ちがいいね」

 

 順番とイメージです。

 

 ”76=南無ナム入道 わたの原…”金持ちお大尽のあなたは湘南の海でヨットを

 

操っているのですよ。目指すは白波の先の入道雲なのでした。自分ももちろん坊主頭

 

です。

 

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