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☆『小倉百人一首』・その76

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☆『小倉百人一首』・その76

 

 69番です。能因法師(のういんほうし)の歌です。法師ですから坊さんです。な

 

のですが、この方、歌は作為が先立っていると言われています。この歌でも、三室山

 

も竜田川も共に奈良県にありますが、場所は大きく離れていて三室のもみじ葉が竜田

 

の流れに降り落ちるわけがないのですね。もちろん本人はそういった批判を承知して

 

いての彼独自の歌風を模索したのでしょう。多分は葛飾北斎の画風に見られるような

 

印象の誇張的詠みこみを試みていたのではないでしょうか。「山のもみぢ葉、川の

 

錦」と技巧も際立っています。

 

 嵐吹く

 

 三室の山の

 

 もみぢ葉は

 

 竜田の川の

 

 錦なりけり

 

 解説です。

 

 「三室山の紅葉は素晴らしいぞ。その色鮮やかなもみじの葉っぱが一夜の嵐で竜田

 

の川面に吹き飛んでいてさ、それはそれは見事な五色の錦織のようだね」どうだ面白

 

いだろう、とカンラカラカラ笑うのです。

 

 順番とイメージです。

 

 ”69=向く、さえ野放図〔能因法師をもじって〕 嵐吹く…”と、したり顔で竜

 

田揚げを食べている坊主頭のあなたです。

 

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