円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆『小倉百人一首』・その73

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

☆『小倉百人一首』・その73

 

 66番です。大僧正行尊(だいそうじょうぎょうそん)さんです。このお方、皇族

 

の流れの出でありながら出家し、諸国をめぐって山野で修行したそうです。この歌

 

は、その際の一人孤独な身を山奥でひっそりと咲く桜の木にかぶらせて詠んでいるの

 

でした。厳しい鍛錬の後に身延山延暦寺のトップである大僧正になったのだそうで

 

す。

 

 もろともに

 

 あはれと思へ

 

 山桜

 

 花よりほかに

 

 知る人もなし

 

 解説です。

 

 「やー山の桜よ、見事に咲いているではないか。見るものは一人としていないのに

 

よ、おまえも健気だね。だがよ、そう言ってるこの俺も孤独なのだからな、共々に慈

 

しみ合おうじゃないか、なー桜君よ」って、いい歌じゃないですか。こんな心境は身

 

にほだされますね。私も似たようなところがありますから。

 

 順番とイメージです。

 

 ”66=ムム、ギョギョ行尊 もろともに…”と言いながら、ボロボロになった衣

 

をまとって木の幹に寄りかかる行者のあなた。目は清く澄んでいるのです。

 

関連記事

アーカイブ