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☆『小倉百人一首』・その68

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☆『小倉百人一首』・その68

 

 61番目です。伊勢大輔(いせのだいふ)さんという今回も女の人の歌です。宮中

 

に奈良からたわわに花をつけた八重桜の枝が届けられたときに歌ったものです。

 

 「いにしえ」に「けふ(今日)」を、「八重」に「九重」を対比させた技巧が見ら

 

れます。

 

 「九重」はまた「宮中」をも意味します。昔の中国では王城の門を九重に造る制度

 

があったと私の愛読書「広辞苑」に書いてあります。ですので例えば禁中に仕える人

 

を「九重人」と呼んだそうです。

 

 いにしえの

 

 奈良の都の

 

 八重桜

 

 けふ九重に

 

 にほいぬるかな

 

 解説です。

 

 「古い都だったあの奈良で見事に咲き誇っていた八重桜が、今日はこの九重の宮中

 

にかぐわしい匂いを漂わせているのですわ」です。うら若い乙女の風情がよく現れて

 

いる歌調べですね。

 

 順番とイメージです。

 

 ”61=無為、伊勢大輔 いにしえの…”と語呂よく言葉を刻んで語る乙女心のあ

 

なたです。

 

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