円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆『小倉百人一首』・その66

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☆『小倉百人一首』・その66

 

 59番目ですね。今度は赤染衛門(あかぞめえもん)さんの作品です。

 

 来るといっていながら来なかった恋人のため恨みの一夜を過ごしてしまった妹に代

 

わり、相手の男に宛てて送った歌だそうです。

 

 「やすらはで」は「ためらわずに」ということです。「やすらう」には一般に使う

 

ところの「休む、休息する」の他に、「ためらう。ぐずぐずする」という意味を持っ

 

ています。で、この場合は前者ですから「躊躇せずに寝ていたはずなのに」と続きま

 

す。

 

 やすらはで

 

 寝なましものを

 

 小夜更けて

 

 かたぶくまでの

 

 月を見しかな

 

 解説です。

 

 「お出でにならないと分かっていたならためらうことなくサッサと寝てしまってい

 

たのです。それなのになまじ待ってしまったから、とうとう夜が更けてお月様が西の

 

山端に入るまで起きていてしまったわ」いけない人ね、とさりげなく拗ねてみせるの

 

です。姉妹ともにいじらしいではありませんか。

 

 順番とイメージです。

 

 ”59=ごく、ろうでした衛門さん やすらはで…”と、濡れ縁で夜半の月を眺め

 

てはため息をついているあなたの身近にいる姉妹の姿を想像してみましょう。

 

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