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☆『小倉百人一首』・その58

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☆『小倉百人一首』・その58

 

 51番目です。藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)さんの作品です。

 

 「かくとだに」は、「これほどにさえ」と言う意味合いです。「えやはいぶきの」

 

は、「言えば伊吹の」で「言ふ」と「伊吹」を掛けていますね。更に「さしも草」は

 

「モギサ」のことで、「さしも知らじな」は「それほどまでとは知らないでしょう

 

よ」と二度の「さしも」に技巧を凝らしているのです。栃木県内の伊吹山は当時から

 

モグサの名産地なんだそうです。「燃ゆる思ひを」もモグサに引っ掛けたものです。

 

 かくとだに

 

 えやはいぶきの

 

 さしも草

 

 さしも知らじな

 

 燃ゆる思ひを

 

 解説です。

 

 「こんなにまであなたに恋焦がれているのだけれど、口に出してはとても言えない

 

よ。伊吹山のモグサのくすぶりのようにジリジリと燃える私の思いなぞ、あなたは知

 

るよしもないだろうからね、きっと」だから知ってほしいよ私の方を向いておくれ

 

な、と訴えているのです。

 

 順番とイメージです。 

 

 ”51=恋、さね勝手〔実方を連想して〕な かくとだに…”と、恋模様に長

 

(た)けたあなたが言葉巧みに瓜実顔の王朝女に言い寄っているあなたです。

 

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