円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆『小倉百人一首』・その49

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☆『小倉百人一首』・その49

 

 42番です。作者は清原元輔(きよはらのもとすけ)さんで、あの清少納言さんの

 

お父君ですよ。この歌は愛する女性に裏切られた知人に代わって詠んだものです。

 

 「かたみに」は、「互みに」で現代でいうところの「お互いに」です。「末の松

 

山」とは、宮城県多賀城市に存在したとされるもので、仙台湾の入り江深くにあるか

 

らどんな高い波でも越すことは出来なかったそうです。それを、あり得ない例えとし

 

て用いた既存の歌をベースにしているのですね。

 

 契りきな

 

 かたみに袖を

 

 しぼりつつ

 

 末の松山

 

 越さじとは

 

 解説です。

 

 「約束したっけね、涙で濡れた袖をしぼり合ってさ、末の松山を波が越すことなぞ

 

決してないように、お互い断じ心移りはいたしません、とさ」と、斜に構えながら振

 

った女への捨て台詞を代弁しているのです。未練なんぞはないけどさと強がりなが

 

ら、よりを戻したい思いはたっぷりとある依頼主に対する清原さんの粋な計らいをつ

 

かみ取れるあなたが清少納言さんの親父だよって、気取れればよいのですがね。

 

 順番とイメージです。

 

 ”42=世に、清からんと〔清原を連想して〕 契りきな…”と、脇で振った女の

 

非情さを訴える男に、そうかそうかそれは酷いね、と相槌を打っているあなたがいま

 

す。

 

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