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☆『小倉百人一首』・その24

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☆『小倉百人一首』・その24

 

 17番です。前回、登場した行平さんの弟の在原業平朝臣(ありわらのなりひらあ

 

そん)が作った歌ですね。

 

 「ちはやぶる」は「神」の枕詞ですね。「竜田川」奈良県生駒地方を流れる名流で

 

すね。紅葉の名所でもあるそうです。「からくれない」は、「韓紅」で中国から伝わ

 

った紅を意味して濃く深い紅をさすのだそうです。ここではつまり、秋の紅葉したも

 

みじの葉っぱの見事さを指しているのですね。

 

 なお、朝臣は文字通り、朝廷の家臣を意味しています。もちろん単なる家来ではな

 

く、殿上人のみに使われる言葉ですよ。在原は皇族に連なる家柄なのです。

 

 ちはやぶる

 

 神代もきかず

 

 竜田川

 

 からくれないに

 

 水くくるとは

 

 解説です。

 

 「世の中はなべて、秋たけなわだね。特にこの、竜田川の水面に落ちる紅葉の美し

 

さといったらどうだ。韓紅の深紅のままに水を括り込む見事さなんてこれまで有った

 

だろうか、神代の昔まで遡ったって無かっただろうよ」

 

 美男でモテ男の業平さんは意外にも孤独を愛したのではないかと思うのです。好き

 

な人と相愛であられる幸せな時よりは、好きでもない女性たちに思いを寄せられてウ

 

ンザリする日々のほうが多かったのではないでしょうか。

 

 で、今回は独り岸辺で作歌にいそしむ人物を思い描きましょう。もちろん私やあな

 

たが主人公ですよ。筆を持つ手にもヒラヒラと紅の葉が散り落ちてくるのでした。

 

 順番は、”17=否、ね業平、ちはやぶる…”ですよ。

 

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