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☆『小倉百人一首』・その21

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☆『小倉百人一首』・その21

 

 14番目です。河原左大臣の作です。このお人、現代の私たちには源融(みなもと

 

のとおる)という本来の名のほうが通りがよいですね。嵯峨天皇の皇子でしたが源氏

 

性を賜って臣下になったのでした。その後、左大臣の位にまで出世し京都の東六条に

 

河原院(かわらのいん)という別荘を持っていたので河原左大臣と通称されたそうで

 

す。

 

 「みちのくのしのぶ」は現在の福島県福島市内です。福島盆地の中ほどに信夫山と

 

いう小高い名山があり、その裾野一体を信夫郡といったのですね。かつて私は青春の

 

一時期を彼の地で過ごしたことがあり、この名は懐かしいものです。

 

 昔この信夫地方には、「信夫布」というものが産出されたそうです。しのぶ草とい

 

う草汁ですり染められたその柄が乱れ模様だったそうで、だから「しのぶもじずり」

 

は「乱れ」の言葉を持ち出す枕言葉だったのですね。

 

 なお、「もぢずり」は「よじりする、もじりする」のことでしょう。また、「しの

 

ぶ」は「偲ぶ、忍ぶ」に通じるので恋歌によく利用されたようです。

 

 みちのくの

 

 しのぶもぢずり

 

 たれ故に

 

 みだれそめにし

 

 われならなくに

 

 解説です。

 

 「みちのくの信夫の衣よ、誰のために乱れ染めるというのだね。あーそうだよね、

 

人を偲い乱れて忍び泣いている私の心模様を映しているのだね」

 

 恋心で忍び暮れる風情は誰しもが容易に理解できましょうから、今回のイメージ図

 

は皆さんそれぞれにおまかせしましょう。

 

 位置は2列目の最後したね。2周目の土曜日のところと捉えても結構なのですよ。

 

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