31 Dec 2009
☆『「般若心経」を暗記しましょう・その25』
昨日の分とダブります。下部に載せた私の所見をどうしても述べておきたかったか
らです。
『人々の苦悩を何とかして取り去る知恵はないものか、修行や研鑽を続けていた観音菩薩が、あるとき豁然と、人間の感覚や思考など全ては空なのだ、として一切の辛苦を見極め悟ったのだった。
シャーリープトラよ、
いいかな、それがどういうことなのかを確りと聞きなさい。
この世の中、人間の五感で見え触れ感じる色や形などの物質的諸現象なんてものは実体が無いのだよ、空なのだ。実体が無いのだから、それを知覚するという心理的作用もいわば錯覚なのだ』
〔ここでの「空」は「虚」とイコールを意味してはいませんし、「無」は「有の否
定」でもないのです。何故そうなのかは、今後の私の解説する文の行間に沁み込んで
いるはずですし、今回の最後でもその辺のところを詳らかにするつもりです〕