円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その25。

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☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その25。

 

・『君子はその罪を悪(にく)んでその人を悪まず』

 

 有名な言葉ですね。徳の高い人というものは、人が犯罪を行うに至ったその事情や

 

背景を憤(いきどお)るもので、罪人その者を憎むことはないというのです。

 

 殆どの場合では、事件を起こした人をその幼い頃から身近に見てきた人々というも

 

のは只々哀れに思うのみのようです。罪を犯してしまった人を憎む感情は出てこない

 

のですね。生い立ちの事情を知っているからなのです。気の毒さが先立って憎むこと

 

などできないのです。高徳な方といわれる人の心情もきっと、その生い立ちや事件の

 

流れを知らなくたって、直感的にそんなような人々と同じ感じを得られるのでしょ

 

う。

 

 人間の基本的性質は善です。無垢(むく)な心根で生を受けながらも育っていく

 

過程で心が荒んでいくのですね。

 

 繰り返しますが徳の高いお人というものは、そんな過酷な生育環境に思いを馳せて

 

は罪びとの困苦を思いやるのです、憐れむのです。これでは人を憎む感情などその心

 

に芽生えようがありません。それ故にこそ罪びとを育ててしまった環境を憎むので

 

す。

 

 小人はそうはいきません。心の小さい人は、犯人に代わって自分がそんな状況に

 

置かれてしまったなら、きっと同じことをやってしまったのではないか、という発想

 

が出来ませませんから、只ひたすらに罪びとを難じる側で集団を組み一緒になって

 

糾弾するのです。

 

 かつて、「惻隠の情」という言葉がございました。気の毒でならない、見るに忍び

 

ない、とする心境を表現するものとして昔の人はよく用いたようです。でも、その

 

言葉が死語になったわけではありませんのです。時代がどのように変わろうが常々

 

私たちの心が些細な罪も犯すことなく無難に生きていられる幸せをかみ締めていられ

 

るのならば、そんなような無難な人生を持てなかった人々への憐憫(れんびん)の思

 

いは忘れないでいられるはずです。

 

原口風君子論
 
『人の困苦を慮(おもんばか)る者は君子なり』

 

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