円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その19。

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☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その19。

 

・『君子は禍(わざわい)至るも懼(おそ)れず』

 

 君子というものは、信念をしっかりと堅持していて主体的に生きているので災禍が

 

降りかかってきたからとて恐れるようなことはしないということです。

 

 「禍福はあざなえる縄の如し」なのですし、更には人類の歴史に思いを馳せればち

 

っぽけな自分の身に生じた目の前の災いなんぞは何を恐れおののく必要がありましょ

 

うか。と気取っては見ましたが、然しこれは辛いです。人の心の未熟な感情に起因す

 

る災禍は悲劇を産みますのです。

 

 災禍には二種類ございます。天災と人災ですね。天災に遭ったなら彼の宮沢賢治さ

 

んのように、ただオロオロしていればよいのでしょう。それが過ぎ去れば、普段の日

 

常に戻れるよう気を張って力を尽くせば良いのです。その際の手立ては容易に見つけ

 

られるはずです。そんな場合の手本や指標なら過去にごまんとあるのですからね。

 

 問題は人災です。例えば、わが身にとっての悪い噂です。「人の口には戸は立てら

 

れぬ」と、昔から言い伝えられています。口さがないおしゃべり雀の犠牲者は身近に

 

沢山居るものです。

 

 そしてまた、身に覚えのない事での人間社会の仕打ちです。冤罪事件が後を絶ちま

 

せんのですね。これほどの不条理が他にあろうか、と思えるほどの理不尽な事件がし

 

ばしば、新聞を賑わせます。

 

 人間は、犯罪の犠牲者になることは何としても避けようと意識しますが、自分が密

 

かに加害者になることには頓着しませんのです。相手に気づかれなければいいと思う

 

のです。知られなければ構わないのでしょう。

 

 大きな事件を起こすようなことだけではありません。しばしば限定的で小さな揉め

 

事を生じさせるものとして特筆しておきたいのは、人間の心が持つ”七つの障り”で

 

す。「嫌みや妬み、僻み、やっかみ、蔑みと侮り、驕りは身の愚図りなり」と私が捉

 

えているものですが、これら”五つの心の苦みと二つの身なり”が発揮されると困っ

 

たことになります。その対象にされた人の身には不幸が起こるのですからね。小さな

 

こととは述べましたが、本人は深刻です。時には自殺まで追い込まれることがありま

 

すのです。

 

 この”七つの障り”は、自分の思い通りに行かない状況に苛立ちを覚える人の身体

 

の中心から出る叫びなのですから、周囲の人々はその辺の心の重荷をよく聞き取って

 

やることで、犠牲者が出るのを防ぐことができます。特に、その障りが他人ではなく

 

自分に向けられたのならば、それが禍であることは確かなのですが、怯むようなこと

 

はせず真っ直ぐに向き合って対処に当たれば良い結果が得られやすいことも確かなこ

 

となのです。何故なら、当事者なのですからね。

 

 方法は極めて簡単です。原因は相手側にあるのですから穏やかな姿勢で以って、

 

「どうしたのですか、何があなたにとって不都合なのか教えて欲しいのです」といえ

 

ばそれで済むのです。こういった場合は大概、不満を述べるよいチャンスとばかりに

 

相手はすかさず、「これこれこうだ」と怒気を含みながらも言い出すものです。これ

 

で原因が分かってしまうのですから、解決方法も直ぐ見えてくるはずですね、さすれ

 

ば程もなくして平穏な結末を得ること必定となりましょう。

 

 そうそう、悪い噂への対処法が抜けてしまいましたね。こればっかりはどうにもな

 

りませんのです。上記しましたように「人の口…」ですからね、諦めましょう。従っ

 

て只々、毅然とした姿勢でおりましょう。そもそも、噂をしたがる人々は物事を正し

 

く判断することが出来ないレベルの心と精神なのですから、相手にするのも億劫なも

 

のです。電線に並んでペチャクチャさえずっている雀を見下ろしている鷹や隼の気分

 

になって成り行きを眺めていましょうよ。どうせ、正しくない噂は直ぐに消滅してい

 

くはずですからね。それまでの我慢です。

 

原口風君子論

 

 『逆風を避けぬは君子なり』

 

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