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☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その13。

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☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その13。

 

・『君子の交わりは淡き水の如し』

 

 君子の交際は表面上、淡白ではあるがそれだけに深みがあって、いつまでも変わる

 

ことが無いものである、というのです。

 

 これを言葉の字義通りに水の色の濃淡を指して言っていると思っては理解が進みま

 

せんでしょうから、川の流れ具合になぞらえてみましょう。底が浅い川は水面が荒い

 

ものですが、それに似て感情がしばしば波立つ交りは、気持ちの行き違いが生じやす

 

くギクシャクしがちなので往来も直ぐに終わりやすいものです。

 

 その反対に底が深い川は波も立たずに静かで穏やかであるのと同様に、どんな状況

 

であっても淡々とした風情で付き合える人ほど相手に対して爽やかで、しかも実のあ

 

る思いを抱いてくれるものなのです。そんなような人物と知り合えたなら、人生上に

 

おいてこの上のない喜びとなりますことでしょう。

 

 大変に幸運なことに、私はそんなようなあり難い人物を友人にすることができまし

 

た、しかも二人もです。生憎といずれの友も今では黄泉の国の住人であり、一献酌み

 

交わす機会は永遠になくなってしまいましたが、しかし三途の川の此岸と彼岸とに住

 

処を隔てていたからとて、川面を渡る涼やかな風が彼らの人柄の深みを載せて、いつ

 

までも変わることなく私の心の中に吹きかけてくれているのです。そしてそれが私の

 

現世的な力となってくれているのです。

 

 そのように、実のある人の情は生死を問いませんのです。ましてや、この世に生き

 

ている者同士なら尚更のこと、自分を愛する心と同じくらい友人を思いやる気持ちを

 

持つ人物と知り合えたなら、そんな人ほど一見、淡々とした風情で居ながらも人の情

 

の細やかな機微にまで気配りのできる心根の方と理解して宜しいでしょう。

 

 そんなように察し、理解できる方なら、たとえ常々の行き来が少ないからとて友の

 

安否を気遣う心の深さに疑いを抱く必要は微塵もありませんのです。実のある友とい

 

うものは大変に貴重な存在なのです。

 

原口風君子論

 

 『君子の交わりは波静かなる大河の如し』

 

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