円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その9。

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☆ ”品格”を身に備えるにはどうしたら良いかとお悩みの方へ!その9。

 

・『君子は重からざれば威あらず』

 

 徳の高い立派な人間は重々しい態度でいないと人に侮られるから軽々しい振る舞い

 

はするな、という意味です。

 

 でもこれについて、私はその言葉通りには捉えていません。わざわざそのように演

 

出しなければならない人は、元々軽めの人なのですから、重みを意識したところで付

 

け焼き刃にすぎませんのです。ですから周囲の人々とギクシャクしがちな結果となる

 

ことが多いものですし、その上、尊大な印象を持たれてしまって敬遠され、疎まれる

 

人物になってしまいましょう。このような人の例は結構身近にいるものです。

 

 それにです、既にして高徳者なら、意図することなく侮れない重みをかもし出して

 

もいるものです。実を増した果樹が自然と枝葉を垂らしだすのと同じです。稲穂の例

 

としてもよく知られているところですね。

 

 また更に言うなら、心の深い人というものは、重みが増せば増すほど表面的には逆

 

に軽(かろ)めな態度を取れるものだし、むしろそうするものです。軽い方がバラン

 

スが取れて自らにとっても気軽ですから、軽妙な冗談などで周囲の人々を和ませる余

 

裕が出てきます。もちろん人々も接しやすいというものです。

 

 ですので私はこのことわざを土台にして自分流に作った、『成るべくして重くなる

 

べし、成るべくして軽くなるべし』と言う言葉をを旨として大事に考えておりますの

 

です。軽くなって、飄々然とした姿もこれまた君子に値するものなのですからね。

 

 要は、策を弄するような下手な細工はせずに心の赴くまま自然体でいることです。

 

自分自身もそうですが、他人をも大切に思い丁寧に扱っていれば、それだけで万事が

 

差し障りなく進むものなのです。そのようにしているだけで他人から侮られるような

 

状況は生じません、絶対に。

 

 長くなってしまいましたので結論を急ぎましょう。

 

 つまり、昨日に申しました”万事を丁寧に”、を日々の標語にしてみてください。

 

そうすればこそ、むしろ自ずと重みが生じてまいります。

 

 それにですね、”かろみ”を身に付けた人なら、ワビサビをも感じさせて”しぶ

 

み”が増してくるものですから、そのような人物になるのもそれはそれでずい分と結

 

構なものです。

 

 尚、蛇足ながら付け加えておきます。上述しました”自然体で”、と言うことは何

 

にもするなということでは決してありませんのです。人間というものは、本来的には

 

日々に向上しよう、良化しようとする意識が働いているのですから、そのための方策

 

を常に考えめぐらしている姿が自然体なのです。一般的には何もせずに、わざわざ無

 

為に過ごすことを指して行っているようですが、それは単なる”怠慢”に過ぎませ

 

ん。

 

 このこと、大事なので繰り返します。自然体でいるということは現状打開の改善を

 

図ることであって、無為に過ごす、という意味合いにとっては本質的な人間性を否定

 

することになります。真摯に、かつ丁寧に改善策を考えるのが自然体と言えるので

 

す。その反対に権謀術策をめぐらして駆け引きを弄ぶようであれば、それこそ断然、

 

非自然体と言うことになるのです。

 

原口風君子論

 

 『君子の飄々は威あらずとも重みあり』

 

 

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