円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

☆ 8)「ストーリー化」の法

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☆ 8)「ストーリー化」の法

 

 碁打ち・将棋打ちを傍から見ているとその終局後が面白い。黙々とした打ち合いの後、両者が俄かに能弁となる時を持つのである。盤面の流れを遡ってあれこれと吟味しあう会話が活発なのだ。特に負けた方の、「ここが不味かった」「あそこの受けが敗因だ」等とひとしきり喧(かまびす)しいのである。それを勝ち手がニヤニヤしながら「そのようだね」と軽く受け流すのだ。
 つまり対局中の盤上の石や駒打ちの流れがすっかり頭に入っているのである。互いのやり取りを最後から始めの一手まで遡(さかのぼ)れるのである。もちろん当然のこと、初手からそっくりに繰り返しもできるのだ。
 これは、一手一手に加える心の動きが流れを作っているからだろうと推察できる。前手が原因となり後手の結果を生む、というストーリーだ。〔これでいいのだろうか〕〔あーしてみたならどうなるだろうか〕と一手ごとに思いや惑いが交錯する情動の流れの物語なのである。
 これに倣(なら)って上流と下流、原因と結果を意識して流れを作り出せば良い記憶法となろう。
 例えば講話を聞く場合などでは、話し手のポイント毎に〔果たしてそうか〕と疑念や反論を心中密かに討論していると、心が動いて講話全体をしっかりと把握できる。流れが作れるからだ。
 また、ディスカッション等では共感している者とその反対者、及び中間的考えの者とが交わす論調の優劣をポイント制にして聞分けて置くと良いだろう。討論の流れを辿ってそれを強調してみれば脳細胞も自らストーリーを紡ぎ出す。
 
〔利用例〕
 小説の粗筋、事件の顛末、社会現象、等。

 

ここでのポイント

 

 ストーリーは筋がある。筋を辿れば忘れえぬ。

 

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