円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

定年退職をお迎えになる方へ 〔前編〕

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 定年退職をお迎えになる方へ 〔前編〕

 

 さてそれならどうするか、です。先ずはチョッとの期間、ご自分の心と精神とに真面目な気持ちで丁寧に向かい合ってみることをお勧めします。これまではそんな心境になったことがないのではないでしょうか。心穏やかに自分と向きあうなんてことは多分なかったことだと思います。勤めを持っていた間は心を見詰める気持ちなんて起きなかったことでしょう。ですから、今からやるのです。

 

 気力も体力も衰えたとして心の枯れを気取るのなら別ですが、60歳ぐらいで無気力になるなんてことはあり得ません。意思も意力もたっぷりとあるのですから、いわば再度の青春に向けて組み立て直しをやるのです。

 

 では手順です。長年に渡って積み重ねた心と精神の垢(あか)、汚れ、残渣などを拭い取る作業に入ります。一旦、心を無の状態にするのです。人生を歩み始めたばかりの赤ちゃんの心境に戻るのです。そうです、身に沁みている既成概念から離れて心を空虚にするのです。
 
 難しいのではとお思いでしょうが、これもコツがあります。
 第一段階は、新聞もテレビも見ないで、一日ただ一つっ事に心を集中するのです。でも神剣にやる必要は全くありません。ボーっとしながら見ているだけで結構なのです。

 

 昼は鉢植えの草木を眺めています。幹のてっぺんから順に根っこ付近まで眺めていきます。それだけで草木のあれやこれやに気づいてきます。枝分かれの仕方がどうのこうの葉っぱの形がどうのこうの、と色々様々に草木に関連するあれやこれやが心に浮かんでまいります。昼間はこうして時間を潰すのです。

 

 夜は夜空を眺めます。正座を探したり、土星の輪っぱを想像してみたり、宇宙の果てに思いを凝らしてみたり、とですね。そうしているとニュートンの引力話を思い出したり、宇宙の空間に奥さんと二人っきりで浮かんでいるように思い描いたり、などと夢想していると結構、時を忘れるものでいつの間にか夜も更けているものです。
 以上は、誰にでも気軽にできる簡易型の瞑想法なのです。

 

 これを、一週間から十日間ぐらい行います。その間は、家族の誰彼なしに”〇〇さん”と敬称付けで呼んでもらいます。特にお連れ合いの方には旧姓のフルネームで呼びかけてみてください。
 家族に話しかけるという極めて日常的な事柄からも、これまでとは違う自分を創ろうとしている姿勢であることを周囲に知ってもらうためでもありますが、でもそれより前に、呼び名の変更だけで自分自身に変化をもたらせるものなのです。

 

 以上で、新生の自分を生み出す準備ができました。

 

 今日の一言

 

 定年退職は天機、天の期、転機の時です。生まれ変わりのチャンスです。来世での生まれ変わりを期待するなら今世で生まれ変わった方が自分の意図通りにできるのだから、チャンスです。本職に専念するのです。 

 

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