円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

人間通しの差異なんて微々たるものなのです

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人生訓
 人間同士の違いなんて前回述べたように微々たるものなのです。身体の殆んどが同じ機能と能力なのです。それに比べると男女の違いや体力の違い、学力の違い何ぞはゴルフコンペのスコアの違いほどの意味もないのです。我が身の不運、子等の学力、持ち物の良し悪しなんてそれこそ嘆くほどのこともないのです。世間的な価値なんぞ大方はプラスマイナス・ゼロなのです。そんなものに一喜一憂の価値もありません。ないのです。
 それなのにです、些細な事ではあるはずなのに日々悩まされ続ける私たちは一体どうしたら良いのでしょうか、どのようにしたらこの澱(よど)みから解放されるのでしょうか、と皆さんの誰もが問いますでしょう。
 無理もないことです。澱みは深いと感じているのですから。

 

社会観察
 きっと皆さん大きな思い違いしているのです。その思い違い、勘(感)違いは他人の境遇を慮る習慣がないところからきているとものと私は推定しています。どんな生活をしているのかを推察する力の無さからきているのです。それゆえの間違いを幾つか紐解いてみましょう。
 ここに一人の一般的な若者がいると仮定しましょう。彼は様々な不満や不安が心身にとり付いていて毎日が億劫であり憂鬱です。
 先ず、彼は容姿が良いとは決して言えません。むしろその反対なものだから流行の人気俳優を羨んでいます。でもですね、ちやほやされる方も辛さを抱えておるのです。社会の目が身も心も休ませてはくれません。日々自分を律した生活を続けなければならないのです。女の人にもてたところで安直に遊べるものではないのです。従ってどちらが良いとは言いかねるのです。
 彼は学業が優れませんでした。高校卒業と共に近くの工場に勤めます。外に選択肢はありませんでしたのです。仕事は極めて単調なものでずい分と退屈でした。中学時の級友が休日の度にゴルフコースで遊び呆けている様が妬ましくてなりません。でも、大会社での齷齪(あくせく)した級友の仕事ぶりを彼は知りません。常に業績の高低を云々され叱咤の言葉を浴び続けているのが辛くて辞表を出す勇気も持ち合わせずに屡(しばしば)神経科医院に通っているのです。中度のうつ病と診断されて更に落ち込んでいるのでした。ゴルフ場通いは医師が勧める真剣な息抜きだったのです。この二人、幸せ度はどちらが高いのでしょうか。
 彼が車を購入しました。小型の中古車で見栄えはしませんから誰かに自慢するようなものではありません。反対車線を行き交う高級そうな車を運転している人が自分だったなら、とつまらぬ夢をつい描きます。でもそれはローン中なのです。支払いがきつくて走行中も燃費が気に掛かってしようがありません。車庫に置いてあるだけでも誰かに傷を付けられるのではないか盗まれたらどうしょうと気が休まらないのですから困ったものです。この場合もどちらが良いのでしょう。

 

 このように他人の身の上への慮りがないと推察力が養えないものだから結果として独りよがりの妬み僻(ひが)みが生じ易いのです。このようになると反対に自分より惨めそうな人には蔑みや侮(あなど)りの思いも持ちがちになってしまいます。彼我に大差がないのにです。かくして無用な心労を作り出すのです。何とも残念なことです。

 

今日の戯れ歌
 『妬み蔑み僻み嫌みは我が身の弱み、アナドリ(侮り)飛び立ちゃ辱(はずかし)身』

 

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