10 Aug 2008
心の病の人に
遠方の方より視線恐怖症になったお子さんが治るにはどうしたらよいかとご相談の電話を頂きました。返答を一般化してここに再現します。
視線恐怖症は人目が気になると言うもので、そんな人々は結構多いものですが恐怖症の域に入ると相手の顔を見ることもできなくなります。対処方法は対人恐怖症の患者も同じですのでご参考ください。
人間には当然、色々な人がいます。全部を闇雲に恐れないよう(恐怖症の患者は大概、闇雲状態です)先ず、視線を合わせられないのはどの年齢層からかを見極めてください。幼稚園児から始めるのです。次には小学生の登下校時に行って低学年の子どもの目を見るのです。そうして高学年生、中学生、高校生、大人へと進めていきます。
その次は、男性に弱いか、女性にはどうか、どんなタイプの人の目が特に気になるか。
これ等をしっかりと”丁寧に”行ってください。穏和な年長者が付き添って上げられるとずい分と良いのですが。
平気なのはどのような人々かを知っただけで相当な自信になりますし、症状の悪化をくい止めます。
次段階は単純です。苦手なレベルではないがでも少々気になるという人との接触を少しずつ少しずつ”丁寧に”試みるのです。これで改善されます。苦手レベルがドンドン減っていくます、確実に。
この間、叱咤や蔑(さげす)みは絶対にやってはいけません、悪化させるだけです。無闇な励ましも無用に願います。