31 Aug 2016
《 認知症改善策“なぜ病にならない?” 》
さて、では何故に目明きの私達が認知症に罹りやすく、盲目の人々はその逆なのか、
皆さんが疑問に思っておられましょうね。
有難いことに、それを感得できる良い方法がございますよ。
試みに、居間からトイレまで目を瞑って行ってみて下さいな。
するとですね。
多分は、皆さんの誰もが壁を伝って行かざるを得なくなるはずですよ。
常日頃から、何度となく行き来して行路や距離が分かり過ぎるほど分かっている行動のはずなのに、しかし瞑目した途端に困難な作業になってくるというわけですね。
また、その際には、脳細胞が今まで経験したことがない働きをしていることも、これまた分かってまいりますから、その落差を実感して頂けるはずですよ。
困難なのですからね、見えてスムーズに行ける場合との頭脳働きの多寡は、それは大きく違ってくるのでした。
これにて、なまじ〔見える〕が故の頭脳の散漫さと、瞑目行動時に為される思考量の多さを如実に理解できましょう。
これを以って、生活全般につき推して知るべし、ということになってもまいります。
つまり、日常生活での脳細胞の稼働率が全くもって違うのでした。
盲目の人々の心と頭が、細やか且つ濃やかに休むことなく動いていることが推し量れるというわけですね。
それはもう穏やかな時など少なくて、危険を回避し、しくじることを防ごうとする頻度やその度合いの強さといったものは、私たち一般人の想像なんぞを遥かに凌いで余りある程なのではないでしょうか。
そこには、従って《細やかな確認》と《確かな想起》、《多彩な想像》な思いが満ち満ちているはずなのですね。
例えば、街角を曲がるにしても、かつて通った他の角々を確実に想起(確かな想起)し、それとの違いを感じ取っている(細かな確認)はずなのですよ。
しかも、その先がどのようになっているかも風向きや雑踏の雰囲気で様々に想像(多彩想像)しておられるはずです。
つまり、脳細胞の活動が絶え間なく続いているのですよ。
動き回り働き続ける頭脳は活き活きもし続けましょう、機能しているのが嬉しいのですからね、脳細胞というものは。
お金と同じなのですよ、使われないと存在する意味がないのですからね。
正しくそのためにこそ存在するのですからね、人間の頭脳というものは。
言わずもがなのことではありますが。
永遠に活動し続ける頭脳ゆえ、斯くして盲人の方々は死ぬまでハツラツとしているのです。
暗記力向上研究会
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