円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

8月20日、FBにアップしたものです。

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8月20日、FBにアップしたものです。

 

 記憶力向上へのいざないです。

 

 記憶力版の「コロンブスの卵」を続けますね。これにて、皆さんのご理解がずい分と

 

進みましょう。

 

 前回には中学三年生に戻っていただきましたが、今日もその延長ですよ。

 

 美術の時間といたしましょう。

 

 課題は静物の写生で、教壇には花が入った壷が置かれています。先生の指示は「よく

 

見て描きなさい」だけでした。

 

 生徒数を30人として、それぞれの姿勢を描写してみますね。

 

① 27人は「よく見ている」つもりなのですが、「感受性」を刺激するものは何

 

もないのでナカナカ覚えられません。しかたないので、花と画用紙への視線の移しを何

 

度も繰り返します。そして花を一本描いては次ぎ足していくのでした。

 

② 美術教室に通っている子がいて、壷と花のバランスを見定めながら筆を進めま

 

した。視線の行き来は①程ではありませんが、でもやっぱり確認作業を繰り返さなけれ

 

ばならないのです。

 

③ 理屈好きの子もいて、「バラは3本、菊が7本、ゆりは4本、花弁の上向き下

 

向きがそれぞれ4本で残りは横向き、花瓶は重そうで2kgはあるな」

 

と「意思」を込めたので、視線の行き来はぐんと減りました。「あれ、何本だったかな

 

」との不確かさを抱えていた分はありましたが。

 

④ ソロバンの暗算を知っている子がいました。で、暗算と同じ要領で“まぶたの

 

裏”に花と花瓶の姿を丸々映しだした上で「バラ、ゆり、菊の順で3+4=7という感

 

じの数量だ」と認識しただけで、後は視線を移すことなく一気に描き上げたのでした。

 

 さて、この4通りにつき、他の学科に置き換えてみたなら、私の言わんとするところ

 

が分かっていただけますよね。

 

① が、一般的なやり方ですね。努力はしているのですが極めて非効率です。

 

② は、塾通いしている場合に当てはまりましょう。

 

③ は、つまり「コツ」による「記憶行為」であり、努力が大事ではないというこ

 

とを示唆しています。

 

④ こんなような「コツ」もあるのですよ。「コツ」とは開発次第で幾らでも効率

 

の良いものが生み出される可能性を有しているという意味で載せました。

 

 さて、②に於ける塾でも“学習術”という「コツ」を教えているのですから、従って

 

、学問というものは“能動的に記憶を作り出していくもの”である、と結論付けられま

 

しょう。

 

 つまり、見たまま聞いたままで働いてくれる「感受力」とは殆んど無縁なのですよ。

 

 むろん、受験業界もその辺の事情は承知しておりますから、様々な“受験術”を繰り

 

出します。ですが、如何せん“能動的記憶能力”という発想は持ち合わせていませんか

 

ら、自ずと限界を生じますね。従って、勢い「頑張れ、努力しろ、他人に負けるな、己

 

にも負けるな」となるのですよ。

 

 でもですね、「ガンバリ」を必要とするなら、その方法が不合理であることを意味し

 

ましょう。

 

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