18 Jul 2013
『「記憶の真髄」への考察・その62』
尚、「閃き」や「思いつき」という現象につき、私の経験則に基づく説明をご披露し
てまいりましょう、もちろん能動的記憶についてですよ。
フローは次のようになりますね。前回の海難事故を例にしてみます。
①知る → ②感興を起こす → ③記憶 → ④固着 → ⑤閃き、、です。
① の段階で、②を生じさせないと③以降の現象はありません。が、
② において、インドネシアの状況を想像し、津軽海峡を引き合いに出したことで
③が容易に導き出されます。この、
③ で、インドネシア、海難事故、津軽海峡、等のそれぞれの“記憶の広場”(このブ
ログの読者なら分かっていただけますよね、私のこの発想を)に収められると共に
、ファクターの互い通しが記憶の腕を触れ合って連携しております。その上でこれ
等が、
④ 知の知識とも徐に連絡を取り合うようになって、いつしか、
⑤ となって知恵化し我々の生活上への貢献をする
という機能が構成されるのでした。
従って、ここにおいては②の行為が大きな意味合いを持っていることがご理
解できましょう。
さて、皆さん。
私は大変重要なことを述べていることにお気付きでしょうか。
この“②の行為”が記憶力増大に直結するのは無論ですが、「ボケ防止」や「痴呆症
回復」への鍵になるのではないかと私は考えておるのです。
このこと、題を変えて考察していくべきではないでしょうか、私たちの使命に思えてき
ているものですからね。
で、次回より早速、進めてまいりましょう。「痴呆症回復策」を考えていくのですよ
。