20 Apr 2013
『「記憶の真髄」への考察・その36』
さて、人類を代表した貴方には「意」の大事さをシッカリと認識していただけたも
のと思います。とすれば既に「意力」が身に付いたことが自覚できたはずですね。そ
れでは、次には早速その「意力」を使ってみましょうよ。つまり「意力を注ぐ」ので
すね。
試しに、高校生の誰もが対応に困窮する『元素の周期表』から、最も憶えにくいも
のの筆頭に挙げられる「№109・マイトネリウム」を取り上げてみましょう。
見たままの“表面眺め”では、誰もが何度も見返し読み返しを繰り返すことでしか覚
えられずマイット(て)しまうこの様なものも、道具を用いれば極めて容易になる、
という証明になりえますので。
で、その新たな道具を工具箱から出しましょう。印象画を描くための道具ですね。
それは次のような5点になります。
①丁寧に、②問い掛け、③加減し、④整理し、⑤韻残す
要するに、「問いかけ」をして、「要らないもの」を省き、逆に「付け加える」と
良くなる物を貼り付け「整理」し、「余韻」を響かせて他の元素と連携させる、とい
うことです。
つまり、「マイトネリウムさんさー、チョッと私好みに変形させてくださいよ」と
いう気持ちで問い掛ければ{「109」は「19」に変えてもかまわないだろう、元
々の「19」の方は「行く雁」で頭に入っているから混同はしない。とすると、「行
くまい、と寝る」とすれば憶えやすくなろう。だが待てよ、「行くまい」だけにすれ
ば、ゴロが良くなって次の「№110」は「いいダルムスタチウム」のところ「いい
樽蒸すだ」⇒「いい樽」となるし、更にその次の「№111・ウンウンニウム」も「
1-3運=遺産の運」で済みそうだ。とすると前の「№108・ハッシウム」は「岩
、橋」とすると益々良いな。つまり、「…岩橋、行くまい、いい樽、井伊の運…」と
なってドンドン進むな。それなら次は…}とは、なってまいりましょう。
これなら、楽に楽しく簡単で、感嘆も伴い喜び勇み学びのスピードが増し出すはず
ですよ。
で、これにてお気付きでしょう。付けたしではなく省略していることを、ですね。
《 「省略する」ことも記憶のコツの大きな要素となるのですよ 》
え、「まい」や「樽」のみでフルネームが頭に入るかって?
入ります、入るものです。引き出しがあればそれが余韻となって、入るようになる
ものなのですよ。丸出しのものには気が行かないが、仄見えるものには無意識にも思
いが向きますしね。写生のときの話を思い出してくださいな、抽象画のところを、で
す。