円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

『「記憶の真髄」への考察・その13』

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『「記憶の真髄」への考察・その13』

 

 翻って、このことを「学びの分野」に当てはめてみたなら、よくご理解いただけま

 

しょう。
 単に只管(ひたすら)教科書の字面を眺めているだけの子どもさんは大概に於いて

 

成績が芳しくありません。そうして、そのような子はその大方が積極性も乏しいもの

 

です。

 

 覚えたい思いは勿論あるのですが、その算段が分からずに手をこまねいている他な

 

いからなのです。

 

 そのような場合は能動的な記憶能力が開発されずにいるからなのですね、しかも覚

 

えにくいとなれば益々学業への無気力が募って万事に消極的になっていくという“悪

 

いスパイラル”をその性癖とするようになってしまいます。

 

 では、どうするかです。

 

 先ずは「丁寧」にすることを覚えさせることです。

 

 そうすれば確実に効果があります。何か一つにつき「丁寧にやってみさせる」こと

 

です。

 

 「丁寧さん」というものは「根気さん」と同様に奇特な存在です。共に手を携え合

 

ってご主人の成長のために粉骨砕身の働きをするものなのですよ。

 

 何故ならば、「丁寧な行為」というものは記憶を着実に定着させる役割を担ってい

 

るからなのですが、これは皆さんの誰もが経験的に知っている自明のことなのではな

 

いでしょうか。シバシバ耳にする「よく見ろ、よく考えろ、シッカリしろ、ミスする

 

な」など等と叱咤される場合の応答は「丁寧にやってみる」ことなのですからね。

 

 物事を処理するに当たって「丁寧」に相対していくならば、つまりは働く機会がな

 

くて氷結しかけている記憶細胞を先ずは柔軟にし、そうして段々と強靭にもしてくれ

 

るようになっていくということなのです。

 

 駄弁が過ぎるようですので論を結びましょう。

 

 要は、普段「丁寧さん」に親しみ寄り添って自ら道連れになりたがっている「根気

 

さん」は、いわゆる「やる気」を誘発してくれる機能を備えているものですから必然

 

的に能動的な思考をも育みだすのですね、つまりは記憶能力もドンドン良くなるとい

 

う流れが成立するというわけですよ。

 

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