17 Mar 2013
『聖徳太子と同じ能力を持つ方策・その1』
これから暫くの間は、読者の皆さんが私の“能動思考”に長らく付き合って下さっ
たのだから、きっと疑心なく受け入れてくださるだろうと思いつつ提案するものです
。何せ、彼の聖徳太子の天才的能力を真似てみましょうよ、というものですので。
さて、御存知のように「聖徳太子は10人の話を聞き分けた」と伝えられています
。
この話につき、10人全員が身勝手に喋るのを聞き分けたというのなら勿論それは
神業物ですね。
ですが、これは太子の側から能動的に“要点を問い掛け、聞き込み、指示し掛けて
いった”のではないかと私は推定しています。そうすると結構、容易になってくるか
らです。
何故なら、話し手の持つ雑念がそぎ落とされるから聞き置く太子の側にも雑念が入
り込まなくなるのです。その分、つまりは記憶が鋭敏になりやすいということになり
ましょう、話し手から発せられかねない雑音の入り込む余地もないのですからね。
ですので、こうするなら私たちでも可能になりますね、少ない人数なら。
ご存知のように太子は摂政でした。これは、さしずめ現在なら内閣総理大臣のよう
な立場だったのでしょうから日々に大層な量の決済事項が持ち込まれたことでしょう
ね。
ですが、それ等の処理すべき案件に付き、その進捗状況は常に把握しておられたは
ずですから新たな指示も手短に済ませることができたのではないかとも推察できます
よね。
従って、「コレについてはコレか、ではコレにしろ」「アレについてはアレか、で
はアレにしたらどうか」という具合に、太子の主導で会話が終始したなら淀みなく処
理できるはずです。
つまり、能動的な仕事ぶりを続けていれば、当然のこと記憶細胞の活動も盛んなは
ずなのです。思考も前向きになるのはその結果なのですからね。
要するに、聖徳太子にまつわる言い伝えは能動力の賜物だろうという話です。
同じことを規模を縮小してシミュレーションしてみましょう、いきなり10人を相
手にするのはさすがにムリですからね、太子の能力には勿論のこと適いませんから。