円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

『痴呆症対策への提案・その3』

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『痴呆症対策への提案・その3』

 

 暫く以前になりますが、「博士の愛した数式」という映画が話題になったことがあ

 

りましたね。

 

 かつて慣れ親しんだ数式は絶対に忘れることはないのに昨日の出来事の記憶が定着

 

しないという老いた数学者の話でした。

 

 痴呆症の方々の身に起こる日々の苦労はこの話を超えたものであること、お察しい

 

たします。私の若い時分、妻の関係者にそんな人がおりましたのでその悲惨さを帰省

 

の度に目にしておりましたものです。

 

 さて、私にささやかな提案があります。

 

 これにつき、症状が随分と軽い場合に限定した話として捉えていただくことを前提

 

に話を進めます。

 

 状況をガソリンがないために走れないでいるクルマに見立てて考察してみましょう

 

。代替エネルギーに替えてみたならどうなるだろうかという発想から論じてみるので

 

す。しかも代替の方がクリーンなのですので、明確度が増しましょう。
 
 通常、忘却にはメモ書きで対抗します。直ぐにも立ち去ろうとする小憎らしいキオ

 

クレ(記送れ)小僧をおとなしくさせるために頻繁にメモを取るのですね。

 

 皆さんは、メモ取りも能動行為の一つに思っておられましょうね。

 

 ですが、それは違っています。メモというものは後でそれを見ることを前提にして

 

いるものです。憶えているのは「紙に書いた」という行為のみですから、能動的記憶

 

法とは一線を画します。あえて言うなら、受動と能動の中間でしょうか。何せ憶えた

 

いことそのものを憶えてはいないのですから、能動記憶の範疇(はんちゅう)には入

 

りにくいものです、メモはですね。

 

〔覚えるために書いてみる、というのとは意味が違いますよ。それは勿論、可なるも

 

のです〕

 

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