23 Sep 2011
○学問が覚えられない・その1
意味や意図、目的が分からないと間違いなく覚えも悪くなりますね。理解が進まない
とその方面の記憶量も蓄積されないので益々覚えにくくなりのです。
勉学時分の私にはご他聞に漏れず「数学・微積分」が頭に入りにくかったものです。
その学問としての意味が分かったのは長じて後、学費が殆ど掛からない放送大学に入っ
てからのことでした。放物線を描いて着弾する大砲の命中率を上げるために考え出され
たものと知ったとたん妙に懐かしく思ったものでした。中高年者になってから改めて「
数学」を学びだす人が結構多いものだと聞くのはそんな事情によることなのでしょう
ね。
「数学・図形」もまた然りだったですね。何のための学問なのか疑問でいたもので
した。それがエジプトのナイル川の幾たびも繰り返される氾濫でその度に耕作地の測
量をし直さなければならないという必要に迫られて発達した学問なんだと解決してみ
れば、これもまた急に身近に感じられたのでした。「相似」や「合同」も土地交換の
便宜を図る意味があったのだと合点がいってみれば言葉そのものも愛おしくなり書店
に行って高校受験用の本を開いてみましたところ、掲載されている問題の幾つもが殆
どあっさり解けたのには驚かされたものです。
これにて物事の本質に気づくと気づかぬとでは大きな違いがある事を自覚したので
した。