円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

人生哲学

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その37』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その37』  ちなみに、「因縁」という言葉は、このように仏教的観念から生じたものです。  例えば、我が家の庭や山野に育つ草木だって土やら水やら大気やらの様々な「因 縁」によって芽生え育っています。  また、私という一人の人間だってそうです。父母の縁、先祖との縁、近隣の人との 係わり合いでの縁で私と言う人間的現象があるのです。  このようにして、世の中のあらゆる事象…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その36』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その36』  ついで更に、「雲」と言う現象とは何なのか、を「色即是空」と絡めて考えてみま しょう。  テレビの天気予報で、「明日は雨雲がくる」、「一日中、薄曇です」、「昨日まで の雲がとれて今日は久しぶりに晴れましょう」などと言います。  その原因は大概の場合、「(大陸の)西から日本に天候の変化をもたらせるから」 として済ませます。でも、その西での状況の原因がある…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その35』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その35』  次に、「色即是空」の”物の本質は空”ということについて考えてみましょう。  大分以前に、「白い雲」の「白い」とは何なのか、ということを述べましたね。こ の場合は、黒っぽい雲や灰色っぽい雲に対して白っぽい雲なのであって、「白い」と 特定できる雲はないのだ(つまり、白っぽい雲という現象があるだけであって、「白 い雲」と断定できる絶対的状況はないのです)と…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その34』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その34』  前回に、普化(ふけ)宗という仏教の一宗派を持ち出しましたが、今は存在してお りません。明治4年に吹き荒れた政府による廃仏毀釈の嵐の中で廃宗になってしまい ました。  さて、前回の文に続けます。  でも、それなら何のための人生なんだ?、と言う疑念が頭から離れなくなってくる のです。  人生の価値が否定されるようなものならば、では神仏たちが私たちに与えて…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その33』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その33』  ここら辺りまで考えて私は実感しました。先達の方々の戒めの言葉の多さ、をで す。人生を読み切ったような色々な箴言(しんげん)や格言が辞書にたくさん載って おります。曰く「この世は浮世、露の世だ」、「人生は朝露の如し」、「邯鄲(かん たん)の夢」などなど。  ですが、これらは皆「人生はむなしいものだ」と言っています。ことわざの殆どが 「むなしい」と言うの…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その32』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その32』  私は、このシリ-ズの冒頭で古代インドにおける「空」と「無」の着想を「0」の 発見と同等の価値高さを持っていると述べました。どのようにして「0」が考え出さ れたか考えてみると、ある事が観えてくるからです。  「0」は「1、2、3、…」などのプラス側のみ知っていた時代には発想し得ない はずの概念です。つまり、「ー1、-2、…」というマイナス側の世界が考察…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その31』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その31』  前回の分で「般若心経」の文言の原口的解説が終わりました。  さて、この「般若心経」は、「このお経に帰依しなさい、さすれば現世苦から解放 されますよ」と言っているだけで、そのための方策は提示していません。言葉で以っ て論理的に知らしめ得る事柄ではないからですね。”識知する”ものではなくて”感 知する”ものなのです。辞書に載っている「六波羅蜜」の解説のよ…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その30』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その30』  『だからね、シャーリープトラよ。  般若波羅蜜多心経が有する真言、真理にしっかりと眼を向けなさい、心を傾けるの だ。そうすれば、君も”人間的苦”から完全に解放される。  さて、その般若波羅蜜多心経の真髄はだね、人間全てを苦界から救い導き出そうと するところにある。従って、世の人々に次のように呼びかけてもいるのだ。  《皆で行こう皆で行くのだ、誰もが誰…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その29』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その29』  『これ等の真理に目覚め悟り得た人々はだ、心に何らの障りもなくなってしまった のだね。従って、一切の怖れや迷いから解放されたのだよ。つまりね、彼岸の地、理 想の地、桃源郷でもある涅槃に住み付くことができたということだ。  いや、でもな、その人たちが俗世間から遊離し隔絶した、と言うのではないのだ よ。いいか、ここのところが肝心なのだぞ。それがどういうこと…

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その28』

☆『「般若心経」を暗記しましょう・その28』  『それにだ、何かを意識するしない、ということもないのだよ。従って、悩みだ、 戸惑いだということもなければ、悩みや世迷いが尽きるということも勿論ない。  こうなってみれば、老い、死や困苦の対象もないのだし、それを論ずる知恵もな く、その知恵を得る、ということさえもないということになる。  この世のあらゆる物事が「空」であり「無」なのだ、ということ故にだ…

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