円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

小倉百人一首の暗記

60、私のかつての「テーマ」は次のようなもの

60、私のかつての「テーマ」は次のようなもの  余談になりますが、私は30歳前後にガラス絵から想を得て《色付けした後、粉々 に砕いたガラス片で描いた草木画》を制作したところ、ある美術展で奨励賞を受賞し たことがありました。  その後も《1cm前後の大きさにした板ガラスで作った帆船や五重塔》など、誰も やらないようなものの制作に我が身を没頭させていた一時期がありましたものです。  私の「テーマ」は”…

『お伝えします』

『お伝えします』  読者から「小倉百人一首」に関するコメントをいただきましたが、これに刺激され て次のような私の習慣につき、お伝えすることを思いつきました。  私の心の中に”雅な部分”が持てるのではないかと、毎朝の目覚めのときにこの百 人一首を思い出すようにしていますが、その方策としてカレンダーの日付と一致させ ております。例えば、「○月1日、11日、21日、31日」は1番目、11番目、 21番目…

☆『小倉百人一首』・その108

☆『小倉百人一首』・その108  読者の皆様へ!  さて、今回で私の『小倉百人一首を暗記しましょう』を終わります。  読者の皆さん方には、私の解説訳の拙さに辛抱強くお付き合いくださいましたこと に深く感謝いたします。  また、私の書き込みの諸所に渡って疑問の思いが生じられましたでしょうことにも お詫びしなければなりません。が、なにせ、古文や国学というものには門外漢の私 が、単に記憶することをのみ目…

☆『小倉百人一首』・その107

☆『小倉百人一首』・その107  いよいよ最後の100番目です。順徳院(じゅんとくいん)の作品ですね。前回の 後鳥羽院とともに企てた鎌倉政府打倒の謀が敗れて佐渡島へと流され、彼の地で崩御 なされたお方です。  「ももしき=百磯城=たくさんの石を用いて築いた城」で、「宮廷」に掛かる枕詞 です。中国より伝わった表現の仕方ですね、きっと。また、「しのぶ=ノキシノブ (シダ科)」と「忍ぶ」を掛けてますね。…

☆『小倉百人一首』・その106

☆『小倉百人一首』・その106  99番目です。後鳥羽院(ごとばいん)の作品です。鎌倉幕府と対峙して承久の乱 を起こしたが一敗地にまみれて隠岐の配流されたお方でした。この歌は承久より随分 と前の時分に詠まれたものだそうです。ですが、そんな波乱の人生を持った人物です から出会う人々を介して人間という存在を考えるにおいては随分と深いものがあった のでしょう。  このお方、大変な多種多芸であったとある本…

☆『小倉百人一首』・その105

☆『小倉百人一首』・その105  98番目は、従二位家隆(じゅにいいえたか)さんの作です。定家さんと同じで 「かりゅう」と呼ぶのが歌詠みたちの慣わしだそうです。  京都の上加茂神社の風景を詠んだものです。神社の脇には一本の清らかな川があ り、晩夏のころの夕暮れ時分には参詣の人々で賑わうそうです。「みそぎ(禊)の儀 式」として、その流れの水に頼って我が身についた罪や穢れを洗い清める風習がある のです…

☆『小倉百人一首』・その104

☆『小倉百人一首』・その104  97番目です。権中納言定家(ごんちゅうなごんさだいえ、通称ていか)、この 「百人一首」の選者ですね。本人が我が一首として選んだ歌ですから自信作なのでし ょう。  これも「本歌取り」で、「松帆の浦に…夕凪に藻塩焼きつつ」は「万葉集」の長歌 にあるものです。もちろんこれは男性の歌でしたが、定家さんは女性の心情として作 り変えています。技巧の見事さは流石ですね、感心しま…

☆『小倉百人一首』・その103

☆『小倉百人一首』・その103  96番目は、入道前太政大臣(にゅうどうさきのだいじょうだいじん)こと藤原公 経(ふじわらのきんつね)さんのものです。  このお人、あの道長さんに並び比べられるほどの栄華を誇った人物です。それゆえ にです、権勢高きがゆえにままならぬ衰えへの嘆きも強いのでした。  花さそふ  嵐の庭の  雪ならで  ふりゆくものは  わが身なりけり  解説です。  「桜の花を誘い散ら…

☆『小倉百人一首』・その102

☆『小倉百人一首』・その102  95番目です。前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん)さんの作です。  この方、比叡山天台宗のトップである天台座主になられた仏教界では有名な人物で す。ですので、この歌も偉大な宗教家らしく、わが身を粉にして万民衆生のために尽 くしなん、という気概で詠まれたものですね。  「おほけなく」は、「身の程を知らないながら」と、謙遜の意味を持ちます。ま た、「わが立つ杣」…

☆『小倉百人一首』・その101

☆『小倉百人一首』・その101  94番目は、参議雅経(さんぎまさつね)さんです。  これも「本歌取り」の歌です。「み吉野の 山の白雪 積もるらし 古里寒く な りまさるなり」というのが本歌で、これを踏まえて巧みに詠んでいるようです。で も、そんな技巧を云々するよりも、これはこれにて、これそのままに味わいうる深い 趣が含まれていますね。  「衣うつ」は木綿の衣を木の板で打ってやわらかくすることです…