円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

小倉百人一首の暗記

☆『小倉百人一首』・その90

☆『小倉百人一首』・その90  83番目は、皇太后宮大夫俊成(こうたいごうぐうのだいぶしゅんぜい)さんのも のです。  これは諸行無常を嘆いて隠遁したい気持ちを歌ったものです。いいですね、このよ うに静寂を慕う姿には幽玄なものさえ感じられます。現代の慌しい世相の中ですか ら、こんな歌にはことさら心が動かされるものです。さすがは歌聖と呼ばれた定家さ んのお父君。例の西行さんが出家したのもこの頃だそう…

☆『小倉百人一首』・その89

☆『小倉百人一首』・その89  82番、道因法師(どういんほうし)さんのものです。道因という名になにやら深 いものがありそうで文典を探してみましたが見つかりませんでした。残念です。俗名 は藤原敦頼(ふじわらのあつより)といいました。  さて、これは成就しない恋を嘆いて端的な歌ですから覚えやすいでしょう。  思ひわび  さても命は  あるものを  憂きに堪えぬは  涙なりけり  解説です。  「つれ…

☆『小倉百人一首』・その88

☆『小倉百人一首』・その88  81番目です。後徳大寺左大臣(ごとくだいじのさだいじん)さんのものです。こ の人は本名を藤原実定(ふじわらのさねさだ)といい、自身も左大臣の位にあったの です。が、祖父が同じく徳大寺系統の左大臣だったのでその後を意味する「後徳…」 と呼ばれているのだそうです。  この歌は「暁にホトトギスを聞く」という題で詠まれたものです。  ほととぎす  鳴きつる方(かた)を  な…

☆『小倉百人一首』・その87

☆『小倉百人一首』・その87  80番目ですね。待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ)さんの作です。  一夜をともに過ごした後に帰り去る男に送った歌ですから、艶かしくもやるせなさ がひしひしと伝わってくるようです。ね。恋しい男を射止めたことは良いのだけれ ど、射止め得た喜びなんぞは直ぐにも消えてしまって、今度は相手の心変わりが案じ られてなりませんのです。心なんて何時だって休まる暇はないのです…

☆『小倉百人一首』・その86

☆『小倉百人一首』・その86  79番目です。作者は左京太夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)さんですね。  これは説明無用のいたって平明なうたです。なお、「月の影」とは月の光のことで すよ。月光によってできる陰ではありません。「面影」と同じような言葉の使い方で すね。  秋風に  たなびく雲の  絶え間より  もれ出づる月の  影のさやけき  解説です。  「夜空で秋風にたなびいている雲の切れ間か…

☆『小倉百人一首』・その85

☆『小倉百人一首』・その85  78番目です。源兼昌(みなもとのかねまさ)さんの作です。  この歌は「源氏物語」の「須磨」の巻を前提にしています。この中で、淡路島とは 海峡を隔てる神戸の須磨に移り住んだ光源氏が詠む「友千鳥 もろ声に鳴く 暁は  ひとり寝覚めの 床もたのもし」を踏まえているのですね。一人寝の目覚めは寂しい ものだが、千鳥の群れが鳴き交わす声を聞けば元気付けられるものだ、と歌うのでさ…

☆『小倉百人一首』・その84

☆『小倉百人一首』・その84  77番目は、前回の「保元の乱」の敗者側となった崇徳上皇(すとくじょうこう) の歌です。権力闘争に始終したような院の人生にも、こんな恋歌が作られるような時 期もあったのでした。  「岩にせかるる」は「岩で堰き止められる」という意味です。  瀬を早み  岩にせかるる  滝川の  われても末に  逢はむとぞ思ふ  解説です。  「川瀬は早く、岩が堰となって二つに分かれる流…

☆『小倉百人一首』・その83

☆『小倉百人一首』・その83  76番です。法性寺入道前関白太政大臣(ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱく だいじょうだいじん)と呼ばれた藤原忠通さんの作ですね。この方、私には1156 年に起った「保元の乱(ほうげんのらん)」の勝者としての記憶が強いです。これが 因となって三年後の「平治の乱」が生じ、更にはいわゆる「平家物語」の源平争乱へ と続くのでした。  さて、この歌は「海上遠望」という題で詠…

☆『小倉百人一首』・その82

☆『小倉百人一首』・その82  75番目です。藤原基俊(ふじわらのもととし)さんのものです。  「させも」は「さしも草、ヨモギ草」のことです。知人が秋までに何とかするよ と、さしも草に引っ掛けて約束していたことを果たしてくれないと恨み詰(なじ)っ ているのです。  契りおきし  させもが露を  命にて  あはれ今年の  秋もいぬめり  解説です。  「あんたがさ、させも草をもじって約束してくれまし…

☆『小倉百人一首』・その81

☆『小倉百人一首』・その81  74番です。作者は源俊頼朝臣(みなもとのとしよりあそん)さんですね。  「憂かりける」とは「自分に憂く思いをさせている人」ということで、つれない態 度の女性を指しているのです。また、「初瀬」とは奈良県桜井市の「初瀬にある長谷 寺」のことですね。周りが山々に囲まれている盆地なので「山おろし」が厳しいのだ そうです。  憂(う)かりける  人を初瀬の  山おろしよ  は…

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