円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

2010年 05月

☆『小倉百人一首』・その15

☆『小倉百人一首』・その15 8首目です。喜撰(きせん)法師という人の作です。  わが庵は  都のたつみ  しかぞすむ  世をうぢ山と  ひとはいふなり  解説です。  庵=”いほ”ですが読みは”いを”です。第一作目でも出てきましたね。本来は” いをり”。  しかぞすむ=”鹿が住む”、と、”心が然(しか)しく澄む”とを掛けている。  私の家は都の東南の方角である宇治山にあります。そこは鹿が住む地で…

☆『小倉百人一首』・その14

☆『小倉百人一首』・その14  では、その手順です。  先ず、目を閉じてください。目の裏の暗闇を黒板に見立てて、カレンダーのように 1~7の横列を用意します。そこに次の順で歌の出だしを書き付けた札を掛けていき ます。その札には作者名やそれを連想する図柄を描きこんでおくのです。  1=天空青い「秋の田の…」として作者の天智天皇を連想するようにします。  2=天智帝の次の持統天皇を思い出しながら「春す…

☆『小倉百人一首』・その13

☆『小倉百人一首』・その13  さて、これまでに7作品を頭に入れました。皆さん、思い出し作業を何度も繰り返 したのですから順番も覚えておりましょうね。  でも、これからまだまだ覚えなければなりません。そのために秘策を伝授いたしま しょう。  覚えるべき数量が多いときは、”行列”を用います。行列式にして仕分けるのです よ。行の始めと最後いうものは頭に入りやすいものですし、その列も短いほど覚えや すく…

☆『小倉百人一首』・その12

☆『小倉百人一首』・その12  無念無想の状態になることが何故に良いかとよく問われますのでここでちょっと触 れておきましょう。  私たちの心身は普段から、人間界の有象無象や人間社会の持つ喧騒に支配されて、 いわゆる歪を起こしています。そしてそれは小さくありません。当然のことですが、 病気はその歪の明確な現象化なのです。  瞑想が重要視されるのは、その歪を矯正する働きが身の中に生じるからなのです ね…

☆『小倉百人一首』・その11

☆『小倉百人一首』・その11 昨日までに、7作品が頭に入れましたよ。もし忘れそうなら、暇さえあれば思い出 す作業をしてくださいね。その記憶作業が、自然に皆さんの心の沈静化をもたらすの ですからね。そうとは意図しないのにいつの間にか座禅を組むのと同じ情況を作り出 していることになるのです。読者の皆さんが予期せぬ効能を得ているのです。  つまり、記憶作業は座禅修行と同じなのですよ。  何故なら、思い出…

☆『小倉百人一首』・その10

☆『小倉百人一首』・その10  いよいよ7番目です。阿倍仲麿さんのものですね。  天の原  ふりさけ見れば  春日なる  三笠の山に  いでし月かも  解説です。  「酒に興じてふと天空を振り向いて見たところ、何とも風情がある月が出ているこ とよ。あーそうだ、これは郷里の春日にある三笠山に懸かっているものとおんなじだ わい。何ともまー郷里が懐かしく思い出されることよ」と、いうのです。  仲麿さんは…

☆『小倉百人一首』・その9

☆『小倉百人一首』・その9  6番目です。大納言大伴家持さんのうたですね。  かささぎの  わたせる橋に  おく霜の  しろきを見れば  夜ぞふけにける  注:カササギ=カラスの仲間だが腹部は白い。  解説です。  「恋しい女のもとへと私が渡るこの橋には霜が降りている。それは夜更けてなお 白々としていて、何やら七夕伝説の天の川に架かるカササギの羽で出来た橋を渡って いるような風情だよ。そうか今夜の…

☆『小倉百人一首』・その8

☆『小倉百人一首』・その8 第2番目の「春すぎて…」の作者である持統天皇のところで言及した大海人皇子に つき、天智天皇との関連を問われましたので、ここであらためてお伝えしておきま す。  天智帝は皇子時代の名を中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)といいました。その 弟が後に天武天皇となる大海人皇子(おおあまのおうじ)なのですが、この二人の名 が出れば当然に藤原鎌足も現れましょう。となると……!これ以…

☆『小倉百人一首』・その7

☆『小倉百人一首』・その7  昨日は書き漏らしましたが、「あしひきの…」の情景を思い浮かべることは出来ま したでしょうか。一人寝の布団を想像してくださればよいのですよ。妙齢な婦人が寝 付かれずにいる傍で尾っぽを引きずってウロウロしている大きな鳥を想定するのです ね。この際には、その山鳥が婦人の額の上や布団ぬフンを振り撒いているような図を 設定すると尚のことよく記憶しましょう。突拍子もない非日常的な…

☆『小倉百人一首』・その6

☆『小倉百人一首』・その6  第3番目です。「歌聖」と呼称されているあの柿本人麿さん作とされていますね。  「あしひきの  山鳥の尾の  しだり尾の  ながながし夜を  ひとりかも寝む」  注:山鳥はキジきらいの大きさで、体の二倍ほどの長い尾を引きずっているそうで す。  解説です。  山鳥のしだれた尾っぽのように長ったらしい秋の夜に、あなたを想って一人寝する のです。何とも味気ないものですよ!と…

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