円周率世界記録を達成した原口證が、自らの人生経験から得た教訓やコツについて、書き綴るページです。

2010年 07月

☆『小倉百人一首』・その56

☆『小倉百人一首』・その56  49番目ですね。大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)さんのものです。  「みかきもり」は「御垣守」のこと、御所の門兵ですね。衛士は地方地方ら勇の者 として選び抜かれた人物がなるのでした。  みかきもり  衛士(ゑじ)のたく火の  夜は燃え  昼は消えつつ  物をこそ思え  解説です。  「御所の衛士の炊くかがり火のように、夜には燃えて昼には消え入りしぼむ私のこ の物…

☆『小倉百人一首』・その55

☆『小倉百人一首』・その55  48番目です。源重之(みなもとのしげゆき)さんの作です。  「風をいたみ」は、「風が強く激しいので苦痛で」と言った意味合いです。「岩」 は我が恋心に答えようともしない堅い相手のつれない心を指しているのですね。 です。  風をいたみ  岩うつ波の  おのれのみ  くだけてものを  思ふころかな  解説です。  「風が激しくてそれに乱されて岩にうちかかる波も強いように、…

☆『小倉百人一首』・その54

☆『小倉百人一首』・その54  47番めです。恵慶法師(えぎょうほうし)さんの作ですね。  「八重葎」は「幾重にも重なり連なるツル状のもの」と言う意味で、しばしば葛な んぞがそのような体を見せますね。「宿」は単なる「家、屋敷」のことです。が、か つては栄華を誇った邸宅の園庭で詠じたものだそうですから、今昔の隔世の感、諸行 無常の思いを詠じたのですね。  八重葎(やえむぐら)  しげれる宿の  さび…

☆『小倉百人一首』・その53

☆『小倉百人一首』・その53 46番目です。曽禰好忠(そねのよしただ)さんが詠ったものです。  「由良」と言えば紀州の由良港のことですが、丹後の由良川の河口とも言われてい ますね。好忠さんが役人として赴任していたところですので。「門(と)」とは両岸 が迫っていて水流が激しくなっているところです。迫門(せと)とも呼ばれています ね。  そんな澪(みお)のきつい所で取り舵をなくしてしまい、只々波に揺ら…

☆『小倉百人一首』・その52

☆『小倉百人一首』・その52 45番目です。作者は謙徳公(けんとくこう)となっていますが、これは摂政太政大 臣だった藤原伊尹(ふじわらのこれただ)さんが死後に送られた称号です。  「思ほゆで」は「思いあたらない、思い浮かばない」と言うような意味合いで、つ れなくなった相方にあてつけて言っているのです。「身のいたづらに なりぬべきか な」とは「むなしく消え死んで行く身となってしまうのかな」ということ…

☆『小倉百人一首』・その51

☆『小倉百人一首』・その51  44番目です。中納言藤原朝忠(ちゅうなごんふじわらのあさただ)の歌です。  「逢う」とはは男女の契りを意味しています。「絶えてしなくは」は、「絶えて・ し・なくは」で、「絶対にだ、無いならばね」と言うような意味合いで、ここの 「し」は強調する言葉です。「なかなかに」とは「むしろ、かえって」と反語を意味 するものです。  あなたに出逢ったばかりに辛さが身にしみるこの恋…

☆『小倉百人一首』・その50

☆『小倉百人一首』・その50  43番目です。権中納言藤原敦盛(ごんちゅうなごんふじわらのあつもり)さんの 作ですが、これも有名な歌ですね。この権中納言の権とは、副や二番目目を意味しま す。  出逢ってから増した思慕の情の深さを知ってみれば、これまでの恋心なんぞは高が 知れているというのですが、この気持ちは誰しもが分かりますよね、望んでいた恋が 成就したらしたで、逢いたさ見たさが更に募って心焼ける…

☆『小倉百人一首』・その49

☆『小倉百人一首』・その49  42番です。作者は清原元輔(きよはらのもとすけ)さんで、あの清少納言さんの お父君ですよ。この歌は愛する女性に裏切られた知人に代わって詠んだものです。  「かたみに」は、「互みに」で現代でいうところの「お互いに」です。「末の松 山」とは、宮城県多賀城市に存在したとされるもので、仙台湾の入り江深くにあるか らどんな高い波でも越すことは出来なかったそうです。それを、あり…

☆『小倉百人一首』・その48

☆『小倉百人一首』・その48  41番目です。壬生忠見(みぶのただみ)さんのものです。  「恋すてふ」は「恋す、といふ」の縮んだ形です。決して「恋捨てていふ」ではあ りませんよ。「我が名」も「我が浮き名」の短縮形なのですね。一途な思いが率直に 伝わってくるいい歌ですね。  恋すてふ  我が名はまだき  立ちにけり  人知れずこそ  思いそめしか  解説です。  「恋をしていると早くも私の浮き名が立…

☆『小倉百人一首』・その47

☆『小倉百人一首』・その47  40番目です。平兼盛(たいらのかねもり)さんのもので、恋心を詠ったものの秀 逸作とされていますね。次の41番目の「恋すてふ…」と並び競われるようになった ものです。男女の間の駆け引きなどではない純粋な恋心を吐露したものでしょう。  心に深く秘めた想いというものは、その深刻さが表情に出てしまって、返って他人 に知られてしまうものなのです。  忍ぶれど  色に出(い)で…

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